|
この寺の周りは畑が広がり、家が散在しており大変静かなところでのどかである。春訪れたときにはれんぎょうの黄色い花が鮮やかに咲いていたのが印象的であった。本堂(写
真)は再建されたばかりで真新しく立派である。
開山は室町時代前期の応永2年(1396年)に入寂した大光禅師である。禅師は上杉憲政を父にもち、父の命により中国の唐に10年間留学し、学僧として帰国後、その学識を高く評価され、東国無双の智識といわれた。鎌倉建長寺・円覚寺で住職をし、応永24年(1417年)正月26日入寂。勅諡は佛印大光禅師である。
本尊の千手観世音菩薩は定朝作と伝えられている。南北朝時代の延文5年(1360年)に鎌倉の仏師の周防法橋朝尊により補修された。その後、天正(室町時代)、享保(江戸時代)年間にも補修をうけた。たびたびの火災に遭い近年再建されたばかりである。境内は広く、正面
に本堂があり、右手の庫裡が納経所になっている。
高麗坂東33観音霊場の第30番札所でもある。 |